東京コンペ カウパレードトーキョー2006.9.6-10.1
「RACER牛」2006.8
丸の内国際フォーラム内
公式ページ
http://cowparadetokyo.com

作品解説

右ハンドルのレバーは夜間用高輝度LEDライト。
左ハンドルのレバーは風情あるカウベルクラクション。
レーサーペイントを施したクールな牛「レーサー牛」。
牛に乗ることでGDPの向上、CO2の削減、石油資源からの
自立を促し、日本は独自の方向へ進むことになるでしょう。
そして世界各国ではこぞって日本のあとを追いかけます。
さあ、牛に乗るのです。
KIMURAからかっこいい「牛」の提案です。


どうやら国際的なパブリックアートイヴェント、
「カウパレード」。スイス発祥のイベントであるが
ちょうどこの話がくる数日前までスイスに行っていた
事もあり迷わず参加。
スイスを見て感じることがある。

街から車に乗り、少し行くと牛の姿を見ることが出来る。
どこに行っても牛と農場があり自分の中のスイスのイメージと
何ら変わらないことに旅行者は気づくはずである。
なぜならスイスの国策として家畜である「牛」もスイスの
貴重な観光資源であり農家や農場は国民によって生かされ
大切にされているのである。その為、国土が狭く自国の生産
でまかなうと物価が上がってしまうがそのようなことはお構い
無しに国民は物価が高くなろうとも国産品を購入している。
治安も良く国民のモラルも高い。このことはスイスの国民満足度
を見ると明らかである。

そんな折、カウパレード参戦依頼を受ける。
スイスと日本の違いを考えると私は「レーサー牛」を作らずには
いられなかった。なぜなら日本は国土の狭さを理由にほとんどの
食料を輸入に頼っている。世間では「食育」と騒がれているが
輸入した物を無駄にし、輸入食品は良くないと言う前にまずは
出来る限り作物を生産し、自国でまかなえる土壌を作ることが
必要なのではないだろうか。「食育」を語る上で重要なことは

食料は他の命を削って自分が生きると言うこと、無駄な物をつくら
無いということ、偏りがちな外食産業の調整が最優先項目であると
私は考える。
レーサー牛はある種のシュミレーションであり、日本国民が
日常の足として「牛」に乗ることで石油資源への非依存、GDPの
向上(高品質和牛生産)、排気ガス削減などの現時点の日本の
問題点を解消するプロジェクトである。
二次的効果として糞清掃のための雇用拡大、エサ生産による
市場効果、癒し効果等があげられる。

グローバルスタンダードに捕らわれすぎない独自の発想、解釈
こそが今の日本に最も必要な課題ではないだろうか。
   
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